記事番号: 1-770
公開日 2025年02月19日
グリーストラップの仕組みと維持管理
グリーストラップ(油阻集器)の仕組み
建築基準法関係規定(昭和50年建設省告示第1597号)及び岩泉町下水道条例施行規則第5条第6号の規定により、飲食店、その他これに類する油脂類を多量に排出する事業場ではグリーストラップ(油阻集器)を取り付けることとしています。
グリーストラップとは、排水中の油脂分を分離・貯留して下水道管に油が直接流れないようにする仕組みになっている装置のことです。
油脂分は水と混ざるとすぐに固形化するため、排水管をつまらせる一番の原因となります。
排水管の機能を妨げたり、損傷させることを防ぐため、グリーストラップを適切に取り付けましょう。
第1槽 厨房排水をバスケットで受け止め、厨房排水に混ざっている残飯や生ゴミを除きます。
第2槽 水面に浮上する油脂と細かい汚泥を分離します。
第3槽 汚泥と油脂を分離させた排水を公共下水道へ排水します。
グリーストラップの維持管理と手順
グリーストラップの掃除を怠ると、悪臭が発生したり、ゴキブリや害虫の発生場所となるため、とても不衛生な環境になります。
特に油脂分を多く扱う飲食店では維持管理に注意が必要です。
グリーストラップから油脂分を流出させたり、排水管をつまらせることのないように計画的に定期的な掃除を心掛けましょう。
日本阻集器工業会では、グリーストラップの維持管理について次のように指導しています。
1 バスケットの掃除は、毎日1回
2 グリース(油脂分)の掃除は、1週間に1回
3 ゴミ・残渣の掃除は、1か月に1回
4 トラップ内部の掃除は、2~3か月に1回
※事業活動に伴って発生した油脂や汚泥は産業廃棄物となりますので、産業廃棄物処理の許可業者に依頼して適切に処分をしてください。